「カスタマイズZO−3」に多く寄せられる
質問を集めてみました。

「マイナーバージョン」について
Q1.マイナーバージョンとはなんですか?
ZO−3には公表されていない様々なバージョンが存在します。
製造時期や製造工場などの違いによるものと思いますが 現在弊社にて確認できただけで
大別すると7バージョンあり 各バージョンには1〜4タイプあります。
これらはペグやピックアップなどのパーツによる外観の種別ではなく 
内蔵アンプ回路による種別を基本にしています。
ただし、内蔵アンプ回路取り付け位置などだけでは判断できませんし
一見、同じように見えても回路の設定が変更されている場合などもあり
弊社独自の呼称で「第3バージョンDタイプ」などと呼んでいます。
このようにモデル名(FP,ULT,UKなど)に反映されないマイナーな物なので 
マイナーバージョンと呼んでいます。
Q2.マイナーバージョンを自分で見分ける事は出来ますか?
 
難しいと思います。
弊社としましても すべてのマイナーバージョンを把握しているわけではないと思います。
例えば、「このペグでアンプがここについているから・・・」とか
「何年前に新品購入した・・・」ではまったく判断が出来ません。
実際に同時期にメーカー出荷されたはずなのに別バージョンだったりします。
以前、メーカーの担当者と話した事がありますが
「製造工場によって供給する部品が変更される場合がある」
など、いろいろな理由で、その実態は把握していないそうです。
私たちの知らないタイプがきっとまだ存在します。
「オーバードライブ」について

Q1.なぜディストーションではなくオーバードライブなのですか?

この質問の主旨は歪みの量についてのお問い合わせだと思うのですが
ディストーションとオーバードライブの違いは歪み量ではなく、その回路構成にあります。
実際のコンパクトエフェクターでもディストーションより歪むオーバードライブは多く存在しますし
強制的に波形を加工するディストーションより、
少しでもニュアンスを出せるオーバードライブを採用しています。
マイナーバージョンによる違いはありますが、いずれもたっぷり歪む様に調整しています。

Q2.どんなサウンドですか?似た音のするエフェクターはありますか?

基本的な回路設計は古典的なオーバードライブ回路をアレンジしたオリジナルです。
しかし、ZO−3本体がマイナーバージョンによって回路構成が違うため 
ノーマル状態でも音色が違いますので各マイナーバージョンへのマッチングを考え、
現在、詳細な設定を変えた4タイプの回路を用意しています。
結果として、すべてが同じオーバードライブサウンドになるわけではありませんが
基本的には「よく歪んだ太めの音」に仕上げています。

Q3.ドライブ量のコントロールを取り付ける事はできますか?

取り付ける事は出来ますが、マイナーバージョンによっては、調整範囲が非常に狭くなってしまいます
例えばコントロールのメモリを0〜10とした場合に 1〜6は非常に音が小さくなってしまい
6〜7は実用範囲ですが音色変化はほとんどありません
7〜10は激しくフィードバックしてしまう、というような状況です。
これは内蔵アンプの実用範囲が非常に狭いためで内蔵アンプを交換しない限り 
普通のエフェクターのようなコントロールはできません。
マイナーバージョンのタイプごとに個別に対応しておりますので ご相談ください。

Q4.オーバードライブユニットのキット販売をしてくれませんか?

このお問い合わせは実に多くいただきますが、マッチングするユニットがマイナーバージョンによって
違いますし 場合によっては多少の変更を加えマウントしております。
このためキットとして販売することは出来ません。ご了解ください。

Q5.電池が2個必要になるのですか?

ほとんどのマイナーバージョンにおきまして 元々の内臓アンプを駆動させている電源を使用していますので
電池は今までどおり1個でOKです。この点もオーバードライブ開発の大きな壁のひとつでした。
しかし、ただひとつのマイナーバージョンにおいて、内臓アンプの消費電力が非常に高く
オーバードライブ用に別電源としてもうひとつの電池を用意する必要があるものがあります。
(個体数が非常に少ないマイナーバージョンです。)

マイナーバージョンとのマッチング調整のために製作した試作品です。

左から トリム ゲイン ボリュームコントロールです。
(スタッフの間では 鳴りっぷり 歪みっぷり 音量 と呼ばれています)
ZO−3に特殊なセンド&リターンを作り このエフェクターを接続し
基板上の調整ポイント間の素子を入れ替えながら動作確認を行い
各バージョンの基本モデルを決定しました。
現在は独立したコンパクトタイプのオーバードライブとして作り直し
リペアー台の片隅に置いております。もちろん現役です。
ZO-3カスタマイズ用に開発しましたこの「スーパードライブ」ですが
一般的なギター用にアレンジすることももちろん可能です。
この2台は それぞれの特性を考慮しマウントした例です。
現在「ダックスタウン フリーマケット」にて特価販売中です。
http://www.plaza-net.com/~ducks/sale/index.htm

その他のご質問

Q1.LEDを高輝度の物に交換できますか?

できない事はありませんが どんなLEDでも取り付けられるわけではありません
LED本体や電圧調整用に取り付ける抵抗器の消費電力が予想以上に大きく
ZO−3の内臓アンプなどに悪影響が及ぶ物もあります。
このため 個別に対応しておりますので ご相談ください。

Q2.「ピグノーズPGG」や「フェンダー チャンプ」のカスタマイズはできますか?

これらのギターをはじめとするアンプ内臓ギターのカスタマイズも数多く行っております。
基本的にはZO−3に行っているカスタマイズの応用範囲ですが
機種やカスタマイズの内容によってはメニューの想定範囲を超えるボディザグリが必要であったり
内臓アンプの一部に変更を加える必要がある場合もあります。
また、ZO−3ほどマイナーバージョンを把握しておりませんので
楽器をお送りいただき 確認作業をさせていただいた上で お見積もりしております。

Q3.故障しているZO−3を同時にリペアーしてもらえますか?

もちろん大丈夫です。御見積りいたしますのでお気軽にご相談ください。
また、ピックアップ交換やコイルタップスイッチの増設など 
ご希望によりメニューにない改造もできますのであわせてご相談ください。

Q4.ピックアップを交換する場合 お勧めのピックアップはありますか?

極端にハイパワーな機種ですと過度にフィードバックしてしまうなど不向きなものもありますが
基本的にはどんなピックアップでも取り付ける事は可能です。
ご自分のお好きな機種を選択される事をお勧めします。
私の主観ですが「ダンカンJB」とのマッチングが気に入っています。

Q5.トレモロユニットを取り付けることは出来ますか?

ボディ構造や楽器としての強度を考えると お受けすることはできません。
どうしてもトレモロユニットが必要な場合は「芸達者」を基本にカスタマイズすることをお勧めします。

Q6.「DIGI−ZO」や「HYPER DIGI−ZO」もカスタマイズできますか?

内臓のデジタルエフェクターの改造は行っておりませんが
メニューにあります「AUX取り付け」やピックアップ交換など 数多くのご依頼をいただいております。

Q7.「PIE−ZO」のカスタマイズもできますか?

ZO−3のカスタマイズメニューの応用範囲で 既に多くのカスタマイズを行っております。
メニューにあります「AUX取り付け」や「センド&リターン」が人気です





裏メニューを一挙公開
(以下の仕様は限定された条件付で搭載可能です)

2カラーLED

ご好評いただいております「グリーンアイ仕様」が進化しました。
ノーマルサウンド時はさわやかなグリーンの目をしているZO−3ですが
いざオーバードライブがonになると、目を真っ赤に血走らせてフルドライブ!!
いつも健気なZO−3でした。
現在 正式にメニューにて受注を開始しました。よろしく御願い致します。

ドライブコントロール付きオーバードライブ

オーバードライブ切り替え時のオーバードライブ(歪みの量)を自由にコントロールできる仕様です。

ボリューム付きAUX外部入力

AUX外部入力にインプットボリュームを取り付けた仕様です。

コネクター取付け位置をボディサイドへ

通常はボディバックに取り付けているAUX外部入力、ヘッドホンアウト、ACアダプタージャックなどを
ボディのサイドに取り付けた仕様です。
 
写真は『ANA−ZO』仕様のために制作した4穴パネルです。
弊社ではボディ形状と同じカーブを描きジャストフィットするパネルを制作しています。
上記写真は4穴タイプですが 2穴や3穴のパネルも制作しています。
個別に御見積もりしていますので よろしく御願い致します。

目の位置にスイッチを取り付ける(用途はさまざま)

ZO−3の目の位置にオーバードライブのスイッチや電源スイッチを取り付けた仕様です。

省エネモード搭載電源スイッチ

センド&リターンを取り付けたモデルでは 外部アンプ接続時には内蔵アンプがキャンセルされ
本体から音が出なくなりますが 内蔵アンプの電源がoffになるわけではありません。
この時にバッテリーの消耗を少しでも軽減するためにアンプの電源をoffに出来る仕様です。
省エネモード時でも内蔵したオ−バードライブのon/offは自由に出来ますので
「スーパードライブ」はそのまま使用できます。

単3バッテリー仕様

ZO−3は9V電池1個で駆動しますが これが便利なようでそうでもないことに気づきました。
アルカリ電池において9V電池1個と単3電池6個の価格はほぼ同じですが 消耗時間は5倍以上
の差がありました(弊社実験にて)このカスタマイズによりバッテリーコストを大幅に削減できます。
現在 正式にメニューにて受注を開始しました。よろしく御願い致します。

エクストラ・スピーカー・システム

ZO−3の内蔵アンプのポテンシャルを最大限に引き出すカスタマイズです。
ZO−3の内蔵アンプは 弦とスピーカーが極端に近いために起きる
過度なフィードバック(ハウリング)を防止するため、
小径スピーカー(アンプ内蔵ギターの中では最大級ではありますが・・)の
負担軽減のため かなりパワーをおさえた調整がされています。
特に初期のZO−3(弊社独自の呼称で第2,3マイナーバージョン)には 
9Vバッテリー1個で駆動するアンプとしてはナンバー1の呼び声の高かった
RONNIE MONTROSE BIG-RMS1』とほぼ同じ回路が採用されています。
(残念ながらこのアンプは廃番になってしまいました。)
この内蔵アンプをフルドライブするには外部にスピーカーを接続する必要があります。
そのスピーカーの選択も重要でオーディオ用では十分ではありません。
(i−pod用外部スピーカーなど問題外です。双方が破損します)
できればエッジのしなやかな10W以上、8”〜10”ぐらいのエレキギター用の
フルレンジスピーカーが望ましいです。
また、このカスタマイズは増設したエクストラ・スピーカー・ジャックにプラグインするだけで
自動的に内蔵アンプの設定がMAXになるようにカスタマイズしていますので
(もちろんギターのボリュームで音量調整が可能です。)
パワフルで迫力のあるサウンドを体感できます。
 
このカスタマイズはその後のマイナーバージョンでも行う事は出来ますが
最近のモデル、DIGI−ZO系など不向きなバージョンもあります。
また、マイナーバージョンによって金額が違いますので(\5400\9720
楽器を確認してからのお見積もりになります。

例えばこんなカスタマイズはいかがですか?

スタッフの間では ANAーZO(アナログZO3の略でアナゾー)と呼ばれています





過去に行った特殊なカスタマイズ
(出来る限りのご相談にのっていますが・・・)

ラジオ内蔵ZO−3

文字通りラジオを内臓してしまいました。
LCDパネルでチューニング出来る小型のラジオが楽器と一緒に送られてきまして
最初はお断りしたのですが「どうしても内臓したい」と強引に押し切られました。
基本的な考え方としてボディを大きくザグル事は楽器としての強度が
著しく低下しますので 決してお薦めのカスタマイズではありませんが
今回だけはオーナーの方の責任において実施しました。

BOSEのスピーカーに交換

オーナーの方はお部屋のインテリア(?)としてZO−3を飾っていらっしゃるとの事でした。
2台のZO−3にBOSEのスピーカーを組み込みオーディオスピーカーとしても使える様に
カスタマイズしました。
BOSEのスピーカーはBOSEのエンクロージャーに入っていないと
BOSEの音にならない事は了解してもらいました。
もちろんそのままでは入りきりませんので かなりのボディ加工をしましたし 
裏蓋には厚みのあるものを製作し取り付けました。

チューニングメーター内臓

文字通りチューニングメーターを内臓してしまいました。ラジオ内臓と同じように 
ボディのザグリが大きいと楽器としての強度が著しく低下しますので 
決してお薦めのカスタマイズではありませんが 実は今までに8台も作ってしまいました。

究極のクオリティーアップ

ペグからエンドピンまでハードウエアーをすべてグレードの高いパーツに交換し 
ナット交換やフレットの磨き上げ、ネックジョイント部のリファイン 
電気回路におきましてもすべてのケーブルや半田にいたるまでグレードの高い物に交換し
完璧なシールド処理を施すなど 高級機に行うようなリペアーをすべて行いました。
結果ギブソン レスポールが楽に買える金額になってしまいました。





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